私の物語は、新しいものを創り出すことに夢中だった幼少期から始まります。
浦和大門で育ち、サッカー少年としての日々を過ごした私は、商人の家系に生まれました。
祖父が造園業を、父が地域で愛される八百屋を営む中、商売の話が日常だった我が家では、まるで英才教育?のような環境で、「将来は自分の会社を経営する」という夢を自然と抱くようになりました。
国立中学校への受験失敗は、私にとって初めての大きな挫折でしたが、この経験は私の人生において重要な教訓となりました。
公立中学、高校への進学を経て、学問と将来の夢との間に直接的なつながりを見出せなかった私は、働くことが自分の道だと確信し、高校を中退して塗装業界に飛び込む決断をしました。
思春期は音楽、特にHIP HOPに情熱を注ぎました。「Carry Style」として活動する中で、作詞・作曲・ラップを担当し、自分の創造性を表現する喜びを知りました。
しかし、転機が訪れ、結婚を機に自分の夢を再び見つめ直し、音楽から離れて塗装業の世界へ戻る決意をしました。
2008年、29歳の時「なんでも塗ります」という由来のもと、(株)N&Nを設立しました。
事業を展開する中で、ただ「塗装」を施すだけではお客様の家を十分に守ることができないと痛感しました。
そのため、建物の構造をしっかりと理解したうえで、適切な工事を提供することが必要だと考え、資格学校で建築学を一から学び直しました。
そして、「二級建築士」と「一級建築施工管理技士」の資格を取得し、提案から施工に至るまで、一貫して監修できる体制を整えました。
地域社会と業界の発展に貢献するため、2009年に埼玉県塗装業協同組合に加盟しました。
ボランティア活動や技術向上に力を入れ、2014年にはさいたま支部青年部の部長を務め、若手事業者のキャリア構築をサポート。2016年からは塗装組合さいたま支部の役員として、業界の標準を高め、地域社会への貢献を続けています。
2017年、事業が順調に拡大し、お客様やスタッフとの強い絆を築いていた矢先、大きな試練に直面しました。現場作業中の作業員の大けがと大型プロジェクトでの重大な物損事故が同時に発生しました。
作業員は一命をとりとめる事ができ、お世話になっている皆様の支援を得て、この試練を乗り越えることができました。
この出来事は、経営者としての重責、決断力、危機管理能力を改めて深く学び、事業を抜本的に改革する機会となりました。
創業最大の試練を転機に、品質強化・技術向上・お客様対応の改善・長期サポートの4つの改善に取り組み、安心・信頼を第一にしたリフォームサービスを構築。成長と安定を得ることができました。
2020年、私たちは従来の塗装方法にとらわれず、「張る外壁」と「塗装」を組み合わせたハイブリッド工法を考案しました。
このアプローチにより、耐久性やコスト削減だけでなく、建物に独自のデザインをもたらすことができ、お客様から高い満足を得ることができました。
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GL鋼板(ガルバリウム)
耐候性に優れ、日当たりがよい面や、外壁のひび割れが酷い場合などにおすすめです。
また、スタイリッシュなデザインも多く金属ならではの質感を演出できます。軽量のため、カバー工法にも最適です。 -
ジョリパッド左官
カラー、テクスチャーが豊富な塗り壁材で、個性的な外観にすることができます。
厚塗りのため耐久性も高く、風合いのある仕上がりが特徴です。 -
塗装
GL鋼鈑や左官に比べて流動性が高く、粗面・凹凸面・狭小部などあらゆる部位に適応できます。
また、カラーバリエーションも多く、コストパフォーマンスに優れています。
2023年、私たちは屋号「ナガモチ工房」を発足。
一般的な塗替えやハイブリッド工法に加え、輸入住宅の塗替えサービスに力を入れ、特殊な素材やデザインへの深い理解を基に、お客様の期待を超える仕上がりを目指しています。
ナガモチ工房は、名前の通り、「長持ちする住まい」を提供することに重きを置いており、同時に「末永く愛着を持てる住まい」も追求しています。
お客様それぞれが叶えたい「ナガモチ」に寄り添い、叶えること。
一軒一軒の「ナガモチ」に真っ直ぐに向き合った結果、生まれたのが「ナガモチ工房」です。
私たちはこれまでに築いてきた経験に基づき、これからも多くの幸せな暮らしを支えていくことを約束します。
より一層の技術とサービスの向上に努め、お客様に親近感を持っていただけるような創業物語をお届けし続ける所存です。